みぐるみん

身ぐるみ脱ぎ捨て自由に生きる。おひとり様引退ナースが人生でやり残したことをやるために創った空間です。

パソコン超初心者のハードルを超える日々

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新しいことを始めるといつも味わうこの試練。

転職のたび嫌というほど体験したはずなのに懲りずにまた真っ只中。

初めて買った外付けポータブルHDDが、大当たりの初期不良品。

ケーブルの差し込み口がパソコン側にカチッと差し込めないという、

アホな私でも発見できる見たまんまのわかりやすいトラブルだった。アホな私はいろいろ試した。

 

海外メーカーでサポートセンターの画面が何ヶ国語も表示してあるだけで、あぁ…。

立ちはだかるハイレベルなお問い合わせ先ページを見た瞬間、

もう泣き寝入りモードにふらふらと引きずり込まれそうになる。

いやいやいや、あかん。

失業中の身で必死にやりくりして作った予算。1円たりとも無駄にするわけにはいかない。

そうやってわからないからといってすぐにドン引きしていたから音痴になったのだ!

せっかく勇気を出してブログを始めたのに、そんなことでくじけてどうする?

今までやらずに諦めていたことすべてをやってみるのだ。そう誓って生きることにしたのに。

いちばん簡単に手に入るアップル純正のケーブルを即取り寄せて付け替えてみた。

他にも使えるパーツだし、この程度で解決できれば時間を取られない。

しかしカチッとはまっても読み取りができないとわかる。

似たような事例を調べた結果やはり付属のパーツ以外はうまくいかないようだった。

どうにかしてあのキラキラした雲の上のようなお問い合わせページから逃げようという

あさはかな考えを捨てろということだった。

そしてお問い合わせページと格闘すること数時間…電波状態の不安定さも重なった。

製品登録やお問い合わせフォーム送信が何度も中断されるなか苦労してフォームを送信。

カスタマーサポートから連絡メールがきたのを確認した時はプチ達成感に酔いしれた。

張り切って指示に従い必要なデーターをまとめてさっそく送信。

ん?…メールの送信ができない。

そして悲劇は続く。。。

いくら送信しても送信済みにならず下書きに保存されたままになる。

エラー表示も出たり出なかったりで、送れているのかどうかあやふやな状況に置かれてしまう。

これも調べると似た事例がたくさんあって、その情報が膨大すぎるため思考停止。。。

心が折れそうだった。

飼っている亀の小屋に潜り込み気の済むまでいじけてしゃがんでいたい気分だった

時間をおいて落ち着いて眺めては挑み、また頭を冷やして手をつける。じわじわと。

不具合が適切と認められた場合はちゃんとメーカーの保証が受けられて部品交換してくれるそうだが、

期限が決まっているからのんびりマイペースとはいかない。

その後はヒナに追いかけられるアデリーペンギンのような心境だった。

パソコンに詳しい人でなくても、そんな大層な…まあ落ち着けよと言いたくなるだろう。

私自身がいちばんそう思う。なぜ私はこんなにテンパるのだろうか?

余計なことを考えるとさらにカオスになるのに、またそこを考えてしまう。

そのあたりビョーキだと思う。それを考えながらブログを更新し家事をする。

わかった。目を背けていたナース時代の固定観念

救急の現場では特に最悪の状況を想定して動くよう叩き込まれている。

救急だけではなく医療全般がそうだった。そうしないと常に流動的な同時進行の合間にうっかり異常を見落とすからだ。

いくらなんでもそれはないだろうというところをまず考えて、それをひとつひとつ確認して否定して除外していく。

しかし常に状況は不安定。否定してもまた別の形で想定外のことが起きるのだ。

あまりにも瞬時にこなしてきたために、そういう思考過程で自分が動いていることなど認識できていなかった。

条件反射みたいな。本能的な脊髄反射のような。

それはたいてい無意識に行われている。何も起こらないという現実を確認するまでの間、

頭の中ではいくとおりもの仮想現実がひしめき合う。常に物語はどう転ぶかわからない。

そんな思考回路を30年近く引きずっていると、些細なことでも人命を失うくらいの熱量で挑んでしまうのだった。

一度体験した営業会社でも肩の力を抜けとひたすら言われ続けた。

パン屋のパートでも、最初誰でも失敗することだからそんなに緊張しなくていいよと呆れられた。

さて、今こうしてブログを更新していられるのはなぜか?

メールソフトの設定とかいろいろ見直して、たくさんの知らなかったことを発見して、

発見したばかりにまた気が散って脱線したりもして(笑)

カスタマーセンターへの電話とメール再送信成功で、無事補償成立手続き完了

その爽快感と脱力感のまま記事を書いている。そういえばネタを考える手間が省けていた。

人様の迷惑になることはしたくないが、自分だけ困る範囲なら思い存分失敗してもいいんだった。

失敗は挑戦した証。後悔とは挑戦しなかったこと。挑戦する瞬間が生きること。