夏至の妄想
ブログを書き始めて20日目になる。
自分の個人的な日記で吐き出しきれていなかったものが飛び出してきたり、
思わぬところで繋がりができるものを発見したり、有意義な20日間だった。
明日は夏至だ。特別な思い入れがあるわけではないがふと思い出した。
これからまたやって来るあの酷暑に備えてエアコンの掃除をしていた。
早めにブログを書き上げようと思っていたのだが、騒音が気になって集中できなかった。
静かすぎる住宅街というのは、小さな音でも響くから決して静かではない。
子供の声や犬の鳴き声などはどんなに大きくてもうるさいと感じない。
自然が生み出す音は本能的に不快に感じないのだ。自然界のものではない不協和音みたいな機械音が一番嫌いだ。
身体が本気で嫌がる性質の音を聞き続けると、自律神経がやられているから脈が飛びまくる。
耳が聞こえ過ぎるのは辛いのだ。本当に。。。
ペースがつかめたら季節も考慮して、そろそろ朝型に切り替えていこうかと考える。
暑くなってくると日中は余計に集中できない。もう一度試してみよう。
以前トライしたことがある21時就寝3時起き。
物語を書く練習をしていた頃のことだが、同じ午前3時でも夜更かしか早起きかで全く違う3時だから面白い。
やたら集中できて締めくくりはベランダでコーヒーを飲みながら朝日を拝むというペース。
ここは隙間風だらけの木造住宅。冬の早起きは暖房費がかさむ。
それなら朝は無理せず湯たんぽでぬくぬくの布団で過ごした方がいい。
機密性の良い狭いマンションでは冬でも普通に早起きしていた。
むしろ冬の方が夜明け前の空が澄みきっていて、夜空の星も漁船の灯りも最高に美しい。
私は毎朝その夜明けを一番楽しみにしていた。東の空が黒から蒼へ。
蒼から光のスペクトラムを放ってお日様の色に変わっていくのが好きだった。
スマホを超低速でスクロールするように。
もう一度海越しに太陽が昇る場所に住もう。
未練というより仕切り直しという感じがする。
あの朝のひとときは自分にとってかけがえのない時間だった。
この海と空と太陽さえあったらもう何もいらないと思った。
そのかけがえのないものを捨ててみたらやっぱり消えてしまいたくなった(笑)
だから本当に大切にしていたんだとわかった。わかってよかった。
そのぽっかり空いた穴にもようやく別の風が吹き込んできた。
それがブログを書くことだった。ひとつ手放してひとつ手に入った。
でもそのパターンを自分に刷り込むのはもったいない。型にハマらないことにしたから。
『海からの日の出を見ながらブログを書く』
次は組み合わせて両方手に入れる。健全な欲望は必要だと思うから遠慮せず。
私の妄想癖は相当年季が入っている。妄想が妄想のままであるならば、
うまくいかない手法をまた使おうとは思わない。
それが自分にとっていちばん自然にうまくいくから妄想する。
それが現実逃避だという認識に欠けていて、希望的観測という概念を持たない。
ただそうあるということを認識する。自分自身と妄想ごっこをするのは誰にも迷惑かけない。
夢見がちだと笑われても気にしな〜い。本当に妄想通りの暮らしになったから。
でも今あんた、底なし沼に転落してるじゃないですか?
それも妄想通り?それは自然の摂理でもっと大きな流れだから、私の管轄ではない。
私の役割は私の瞬間を選んでいくこと。大きな渦の流れと共に進みながら。
それに、底なし沼だからこそ本気で這い出ようとするエネルギーが湧く。
初めてこの家を出た高校3年の私もそうだった。
その後に続く30年あまりの素晴らしい時間は、この実家の居心地が悪かったおかげで手に入ったものだから。
家族はみんな仲良し。お父さんお母さん大好きで兄弟姉妹も申し分なく気が合うし
実家こそ最高の居場所!永遠にこの家族と共に暮らしたいくらい最高!
一度だけそういう人に会ったことがある。そういう幸せもあっていいと思う。
私は懲りずに第二幕の舞台裾でしゃがんでいる。高校生のような瞬発力は期待できないが、
時々屈伸したりアキレス腱を伸ばしたりしながら、もう一回だけ踏ん張って飛んでもらえませんかと身体にお願いしている。
逃げたくなるような実家で良かったと最近思う。
もしも大好きな母ちゃんが生きている実家だったら、私は動きたいと思わないだろう。
変化を受け入れず現状維持を望むだろう。
今が自分史上最悪の環境だからこそ変化を渇望できる。
反対側への振り幅デカくて楽しみだ。その勢いで早めに人生締めくくれそうだし。
今どん底にいる仲間はたくさんいると思う。たまたま見た動画で、ある人が言った。
この国の引きこもりたちが一斉に自分のために立ち上がったら、ひょっとしたら国を変えられるかもしれない。
今の権力にどっぷり慣れ親しめない人達だからこそ、そこに希望があるかもしれない。
そんな感じのことを言っていて、なるほどと思った。
エアコン掃除をしただけの平凡な一日でも、ブログを書けば充実して終わる。
そして…妄想は瞬間を変える。