みぐるみん

身ぐるみ脱ぎ捨て自由に生きる。おひとり様引退ナースが人生でやり残したことをやるために創った空間です。

ちょっと涼しかったので冷えた頭で人生語りました。

こんにちは。mimikobitoです。

台風は大丈夫でしたか?

庭にいろんなモノが飛んできてましたが、

木造古民家は無事でした。

亀のきっちゃんも避難せずすみました。

自分の小屋でおりこうにしていたので、

ご飯の後しっかり甲羅をなでてほめてやりました。

昨日は庭掃除に追われましたが、涼しくて助かった。

 異常気象と災害に思うこと

昨日は子供時代のいちばん暑い日ぐらいの体感でした。

当時は気温が30℃超えたら母ちゃんが、

「えぇ〜⁉︎今日は30℃もある!そりゃ暑いわ」などと、

南極のペンギンみたいな発言をしていましたね。。。

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超暑がりだった今は亡きうちの母ちゃん。

冬でもシャツ一枚で背中ホカホカだった。

鳥並みの体温だったんじゃないかな?

ちょうどペンギンみたいな体型だったし(笑)

体温超えの酷暑に苦しむことなく、

地球を脱出しておいてよかったね母ちゃん。

エアコンフル回転させてやっと深夜に室温29℃とか、

最近当たり前になった自分が怖いです。

人類は必ず適応してたくましく進化していきますよ。

今がふんばりどきですね。

今度は長雨の大雨とかいってます。

「ゆったり緊張して」乗り切りましょう。

名医の教訓

ICU(集中治療室)勤務していた頃の、

あるドクターの口ぐせを思い出しました。

「ゆっくり早くよろしくね」

いつも穏やかでひょうひょうとして、

気さくで腰の低い小柄な男の先生でした。

一刻を争う緊急処置の時にはその人の本当のキャラが出ます。

いつもは爽やかにデキる感をやたらアピールしている先生ほど、

パニクって研修医やナースを怒鳴りつけたりします。

そしてたいてい腕が悪いです(笑)

プロ意識を持って感情を抑えても怒鳴られると萎縮します。

急かされると焦って動作のスピードが落ちます。

相手をリラックスさせつつ緊急事態だと認識させる、

「ゆっくり早くよろしくね」

国語的にはオカシイその短い言葉が、わたしは好きでした。

大柄で美人の奥さんと街を歩いている姿が、

貧相なコバンザメのようだったと聞いたけど(笑)

いうまでもなくその先生の腕はピカイチでしたね。

引退した今も、日常生活の緊急時はなるべく

「ゆったり緊張する」ようにしています。

先生ありがとう。今ごろ役に立ってますよ。

ブログで自分を癒す

ナース時代の晩年は、

ファーストエイドとはいえ、

大半がメンタルカウンセリングでした。

企業や大学の健康管理室では大人たちを、

レジャー施設内の救護所では子供から高齢者まで。

最後の7年間は、多くの方の心の闇に触れてきました。

受け止めきれずに自分が心身ともに病んでしまい、

しばらくはナースだったことさえ忘れたかった。

クマムシさんの樽(たる)状態でした(笑)

mimikobito.hatenablog.com

ナース時代の体験を口にすることは一生ないだろうと、

頭から切り離してブログを始めました。

でも自分に嘘はつけませんでした。

いろんな角度から生命を探求していると、

どうしても封印したままでは辻褄が合わない部分が出てきます。

ごまかしてスルーしたって誰も気づかないし、

誰も読んでいない埋もれた初心者ブログです。

芸能人じゃあるまいし自惚れもはなはだしい。

無名の凡人ブログにそこんとこ突っこむ人はまずいない(笑)

それでもです。

ごまかしていることは自分が知っています。

どんなささいなことでも、

やましさに強弱など関係ないのです。

今日のように朝目覚めてすぐスルスル出てくる文章は、

押さえ込まずに放出することにしました。

自分に対してやましくない瞬間こそが

人生最大の幸福であると最近思います。

わたしには心の闇も負の感情も山ほどあります。

たくさん失敗してたくさん傷ついて傷つけました。

しかしどんな過去をもっていようと、

誰でも今すぐに瞬間の幸福を味わえます。

クマムシさんみたいに、

状況によって引きこもったり復活したりしながら。

今、苦しいみなさん。

瞬間はいつでも手に入ります。

だから安心して樽になっててください。

今、外で闘ってくれているパワーあるみなさん

元気じゃなくなった時はいつでも樽に変身してください。

寝る前に、となりに転がっている樽クマムシさんに

愛を込めてピシャリと水をかけてあげてください。

寝ていた誰かが代わりに起きてくれるから大丈夫です。

ムダに闘わなくていい世界を次世代に残すためにも。

自分を大切にしてあげてください。

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ブログに秘められた東洋医学の理念

医者もナースも治せないココロの傷を、

ブロガーの数文字が治してしまう。

なぜでしょうか?

そこには癒されようという

本人の強い意志があるからです。

システムに沿った治療のレール以外からも、

自分を治す材料を自ら求めてググるんです。

その気力がエネルギーを帯びるんじゃないでしょうか。

不思議な引き寄せ? シンクロニシティ

なんと呼んでもかまわない。

そこに東洋医学の養生と同じ理念を感じます。

わたしは28年間医療現場にいて、

自分が患者を癒せた思うことが一度もありませんでした。

わたしは特別なこと、なにもしてあげられなかった。

ただいつでもそこで待機していただけです。

勝手に来て勝手にしゃべって泣いて怒って笑って、

勝手に治って一期一会で去っていく人たち。

言い方悪いですけど台風のように過ぎ去ります(笑)

流した涙も怒りもわたしのことも、

何もかもスッキリ忘れ去ってまた、

それぞれ自分の場所に戻っていく。

それでいいんです。

それがいいんです。

依存を産まない風通しのいい場所。

私はただの中継地点。

気づいていないだけで、

ちゃんとみんな自分で治していくんですよ。

同僚たちの声を代弁する

今の西洋医学が悪なのではありません。

システムの縛りが個々の能力を呑み込んでいるだけです。

現場で疲弊する以前の自分みたいな同僚たちに代わって言いたい。

ひとりひとりは全身全霊で頑張っています。

純粋に治そう癒そうと我が身を削って捧げているんです。

正義感とプロ意識で自分を叱咤激励しながら。

業務システムは複雑で常に頭いっぱい手いっぱい。

本当はもっとゆっくり話を聞いてあげたい。

何時間でもとなりで黙ってしゃがんで

背中をさすってあげたいと思っているんです。

ちなみに。。。

忙しくなかった深夜勤で実際に3時間やったら

足がしびれて立てなかったんですけど(笑)

そのエピソード、ざっと書き留めました。

ある月夜の物語

病気の症状と治療の苦しみに我慢の限界で、

頼むからもう死なせてくれと、

わたしの白衣の胸ぐらをつかんで

声にならない声で何時間も号泣した人が、

足がしびれて立てない私を見て思わず笑ったんです。

泣き明かして吹っ切れてプッと吹き出した患者さんと、

病室から見た月は人生でいちばん美しい月でした。

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それができたのは、同僚がひとりで他のナースコールをとり、

2人分動いてくれたからです。暗黙の了解。

裏方を引き受けてくれた同僚がくれた小さな物語です。

言葉のドルフィンビーム

誰かのなにげない日常のひと言に、

何十年も経って救われたり癒されることがあります。

まさか「ゆっくり早く」の先生を思い出して、

ここまで長々と語ってしまうなんてびっくり(笑)

ブログを書くこともそうかもしれませんね。

ほんの数文字の言葉が、

誰かの命を救うことがあります。

誰かを癒すきっかけになります

読書の魅力はそこでしたね。

ベストセラー本であれ、個人ブログであれ、

新聞広告の裏に書きなぐったメモであれ。

有名な小説家やライターだろうが、

無名の近所のばあちゃんや幼児だろうが。

言葉の発するエネルギーに、

本来ヒエラルキー(階層・階級)や格差はありません。

わたしのオリジナルでいうところの

あなたの眉間にドルフィンビームなのです。

たくさん読んでたくさん癒されました。

たくさん書いて書いて書いて。

書ける限り書き続けます。

残りの人生でお返しができるように。

たとえ誰も読んでいなくても、

書いている自分だけは必ず読んでいます。

ご縁あって出会う方が何かを感じてくれたら、

今度こそわたしも、

本物の中継地点になれるかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。