みぐるみん

身ぐるみ脱ぎ捨て自由に生きる。おひとり様引退ナースが人生でやり残したことをやるために創った空間です。

カマキリさんシリーズ 「 第四話 リッキー4 Final 定説の打破と最後の挑戦 」

こんにちは。mimikobitoです。

はじめに

一部の変態マニア読者のみなさん、

お元気ですか? お待たせいたしました。

待ってなどいない変態以外のノーマルな読者のみなさん、

通りすがりにうっかり立ち寄ってしまったみなさん、

なんのこっちゃわけわからんと思います。

テーマにおいては、マニアの方すら初耳ワードを含む、

非常に馴染みづらい記事となっております。

怖いもの見たさで覗いてくださった方に感謝を込めて、

念のため過去記事をご紹介させて頂きます⬇️

 

 

mimikobito.hatenablog.com

 

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第四話 リッキー4 Final  定説の打破と最後の挑戦

これまでのあらすじ。

この物語シリーズは基本ノンフィクションであり、

わたしの妄想をコーティングして仕上げた、

意味不明なジャンルの読み物です。

カマキリさんとわたしは庭で偶然出逢い、

わたしの恐るべき勘違いのせいで、

カマキリさんは数々の、

理不尽で想定外の状況に追い込まれてきた。

一時は家出も考えたカマキリさんだったが、

コロナ禍での移住は自粛し、この庭に残ることにした。

初めて会った日からほぼ二週間が経過した。

温暖な瀬戸内海沿岸部にも、

ここ数日は連日冷たい突風が吹き荒れ、

生ぬるい秋から一気に冬モードに激変していた。

 

2021年11月26日(金)正午。

わたし「じゃ、行ってきます」

カマキリさん「は?」

わたし「ごめんね、遅くなったけど買いに行ってくる」

カマキリさん「…

わたし「15分ぐらいで戻るから、身体ほぐしといてね」

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カマキリさんは目を玉…じゃなく点にして、

折り畳みチャリで走り去る、わたしを見送ってくれた。

約15分後。

わたし「お待たせ、リッキー!

カマキリさん「待ってねーし。リッキー…て、誰やねんそれ?」

わたし「これよりカマキリさん改めリッキーってことで、あなたです」

リッキー(カマキリさん)「わたしかいっ…勝手に決めんな…」

もう何を言ってもコイツには通用しない。

カマキリさん改めリッキーは悟っていた。

 

わたしにしては珍しく命名が遅れていた。

普段なら割とスパッと直感で決まるし、

「妄想ネーミング辞典」だってめくっていたのに。

こんなときはたいてい意味がある。

「決まらないこと」に意味があるということだ。

最終的なこの段階までカマキリさんで通していたのに、

なぜ「リッキー」という名になったのか…。

それには壮大なシンクロニシティとも言える、

見えない次元の伏線が仕込まれていたのだ。

正直わたしも自分で驚いた。

(それは最後にまた、お話しするとしよう)

合わせてかけたいBGM

かなり余計なお世話かと思いますが(笑)

もし可能な環境であるならば、

こちらのBGMを背景に流しながら読んでいただくと、

この先、よりお楽しみいただけるかと思います。

まずは再生ボタンを押してから…続きをどうぞ!

上の動画から順番に再生されることをお勧めします。


www.youtube.com

 

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生まれて初めて見る玉。

そばに転がして少し慣らしてやると、

カマキリのリッキーは最初戸惑いながらも玉に近づいた。

リッキー「なんやこれ?これがオバはんのいう玉かいな」

わたし「……………」無言で見守り。

ここからはリッキー自らが乗り越える試練。

余計な介入は邪魔でしかないだろう。

これは自分自身との闘いなのだ。

わたしは声援を送りたい衝動をグッとこらえた。

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横倒しになったり…。
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尻もちをついたり…。

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一度は玉の下敷きにまでなった。

わたしは何度も手を差し伸べそうになる。

玉の下敷きになったリッキーが、

健気に起き上がる姿には、

あふれる涙を堪えきれなかった。

わたし「リ…リッキー…(涙)」


そしてついに…。

その瞬間がやってくる。

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わたし「うぉ〜乗った〜!ふぉ〜!」

「したぁぁぁぁぁぁ〜玉乗り〜!!!」

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一瞬ではあるが見事にポーズを決めたリッキー。

しかし最後まで気を抜かないリッキー。

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なんと最後はゆとりの滑らか着地。

そしてリッキーが勝利の雄叫びをあげ、

駆け寄る先にいるのはもちろん…

「エイドリア〜ン💗」じゃなくて、

両腕を大きく開いて受け止めようと待つ、

わ・た・し💔

リッキー「なんや、オバはんかい〜💢」

わたし「リッキー〜〜〜(号泣)」

リッキー「なに、泣いとんねん〜」

リッキー「ほんで、なにさすねんオバはん〜💢泣くな〜

わたしは顔じゅう涙でボロボロだった。

首にかけたタオルで涙を拭き、

鼻をすすりながらわたしはリッキーの顔を見た。

リッキー「な、なんやねん…ブッサイクやでオバはん」

わたし「ありがとう」

リッキー「は?」

わたし「あなたのおかげで…読者さんが少なくとも最低3人笑顔になる」

わたし「でももう…これで十分喜んでいただけると思うから…」

   「人間社会は今ね、激動の時期で…みんな苦しい踏ん張りどき。

    自然を踏みにじっておいて今更、泣きごと言えないけどね。

    でも自然を守ろうと健気に生きてる純粋な人ほど苦しんでたりして、

    わたしのブログの読者さん、みんな心が綺麗でね。頑張ってんねん。

    だからリッキーとコラボして楽しい気分になって欲しかった。

    わたし個人の恩返しやねんけどね。

    それ以前にわたしが楽しくなりたかった。

    リッキーは関係なかったのに、とばっちりでゴメンね」

リッキー「…………」

わたし「一緒に遊べるノリまでしかやらないって決めてたから」

わたし「ほら、わたし水族館のイルカショーとか…、

    実は辛くて見れないタイプやねん…」

   「今日のは…わたしの中でたぶんギリギリライン」

   「人間の勝手な都合で…無理矢理付き合わせてゴメン」

リッキー「…あぁ…まあ…その。玉乗りは個人的に面白かったけどな」

 

私たちは話し合い、

今回をFinal にすると決めた。

ちょうど映画「ロッキー」も4回目がFinal。ちょうどいい。

「リッキー」の名は「ロッキー」にちなんだもの。

たまたまトレーニングに合うBGMを探していたら、

我が年代にヒットする「ロッキー」を見つけてしまった。

お若い方々にはわかりづらくて申し訳ない。

シルベスター・スタローンは、まあまあ好きだったし。

あともう一点、ドンピシャだったのが……、

カマキリさんの威嚇ポーズが、

ボクサーのファイティングポーズそのまんまだったこと。

これは意外にも後になって気がついたというお粗末さ。

そこで「リッキー」が誕生したという流れだった。

誕生と同時に引退という結末。

これは残念なようであるが、ベストな引き際なのだ。

 

ある生物学者がいた。

学者は世界でまだ誰も知らない、

不思議な現象を起こす虫を発見した。

その虫は無重力空間をつくる特別な虫だった。

誰が聞いても首を傾げるような内容だ。信じてもらえない類の。

学者は実験にも成功していた。世論を味方にできれば、

もしかすると学者はノーベル賞級の有名人になったかもしれない。

しかし学者は研究結果をそのままお蔵入りさせた。

発表しなかった。本当にその意思を貫いて生涯を終えた。

なぜ発表しなかったのか?…理由は実にシンプル。

「騒ぎになると虫が乱獲されるかもしれなかったから」

学者の生き物への純粋な愛が、

学術的名誉よりも森羅万象の保護を選んだのだ。

 

この話を、どこでどんな本から知ったのか?

ググればわかるのだろうけど長くなるから、

今日は記憶の範囲で小耳に挟んだ噂程度に留めることとする。

リッキーは、本日をもって再び、

普通の野生のカマキリさんに戻った。

今後また、庭でばったり遭遇するかもしれない。

それでもわたしはもう、挨拶と会話だけしかしない。

これ以上介入すると正直、

本当に情が移ってしまうのが辛いのかもしれない。

ふと見上げる仕草などはまるで、

ベビーカーに乗って母親を見上げる赤ちゃんのようで…。

わたしが本気で暴走すると…

ベビーカーになるおもちゃを探したり、

「エイドリアン役」の人形を与えてしまいそうになる(笑)

いくら変態のわたしでも、

超えてはならない聖域は守れるのだ。

おわりに

今日はもうわたくし…、

全力を出し切って相当ぐったりしております(笑)

不安定な気象や社会背景…世界金融の怪しい動き…。

正直…あまり笑えない現実の中にあっても、

ささやかな笑いのひとときだけは失いたくない。

そんな気持ちで書き終えました。

親愛なるマニアックな読者のみなさん、

短い間でしたがリッキーを可愛がってくださり、

本当にありがとうございました。

リッキーは森羅万象のリズムのなかで生涯を送ります。

私たちに勇気と笑顔を与えてくれたリッキーを、

これからも記憶の片隅に置いて、

時々、思い出し笑いしてあげてください。

おそらくカマキリ界初、

「お手」や「玉乗り」に挑戦した

勇気あるチャレンジャーとして、

レジェンドとして永遠に語り継がれることでしょう。。。

ありがとう、リッキー!

またこれから、新しい出会いがいくらでも待っています。

リッキーを見習っていろんな新しさを探究し、

わたし自身もチャレンジャーになれるよう精進して参ります。

行き当たりばったり成り行きでできちゃったシリーズ。

お付き合い頂き、本当に感謝しております!

うんと頑張ってくれた愛する我らがリッキーのアップで!

今日はお別れいたします。。。

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みんな、ありがとう!(リッキーより)