自粛中のささやかな娯楽
「自分史上最高の喫茶コーナー」を記録しておきたくなった。
昔からカフェやレトロな喫茶店が大好きだった。都市部に住んでいた20歳代〜40歳代の頃、
お気に入りの店を発掘しては、仕事帰りに至福のひとときを過ごすのが定番の娯楽。
そんな私も今ではひとり外遊びのみに限定。
しかし長期間の引きこもりは足腰がやられそうでマズイ。
25年間愛用している折りたたみ自転車で、梅雨の中休みを狙って近所の海までぷらり。
30分ほどかけて行きつけのパン屋に行って、帰りにこの野外喫茶コーナーでおやつタイム。
コーヒーは節約して魔法瓶で持参。180℃オーシャンビューの穴場スポットがカフェがわり。
費用はパン代だけだし、日によっては自家製パンでひとつ20円もかからないことがある。
昔の10%以下のコストで喫茶タイムしている自分が信じられない。
実家のある田舎に引っ越したのは3年前。
いつも6階のベランダから海を眺めて20年近く過ごしていたため、
住宅密集地にある木造二階建ての実家の閉塞感が半端なかった。
それでも少し歩けば海に出られるのだから贅沢いうもんじゃない。
歩いたり自転車に乗れるということ自体、ありがたく思うことがある。
体調を崩してみて、初めてわかる本当に大切な資産。
でもたまには甘いパンも許そう。
たった数十年の人生。自分に対して甘い時間があってもいいじゃないかと。