みぐるみん

身ぐるみ脱ぎ捨て自由に生きる。おひとり様引退ナースが人生でやり残したことをやるために創った空間です。

渡り鳥のフォーメーションに学ぶ ( 鳥の目で眺めた社会秩序 )

こんにちは。mimikobitoです。

今日から10月だったことを、

すっかり忘れていました。

まだ日中は暑いですからピンときません。

はじめに

昨日、不意に妙な小説風味の文章を公開しました。

「見て見ぬ振りしてきた冷血な血の縛りが招く歪みを、

お金や物だけで補っても無駄ですよ」という、

反面教師的なよい例でしたね。

どんなお気に入りの物や財産だろうと、

不意に手に入れ、不意に失う。

流れの中で移り行く単なる要素に過ぎません。

ミウ橋を渡る手前まで、

握りしめていられる物質は「通行券」だけです。

この時点で既に肉体は朽ちているわけなので、

通行券を手渡したあとに残るのは、

己の哲学と理念だけ。

あえて最も自分が醜いと思う、

自分の一面をさらしてみました。

気持ちが上がる内容ではありませんでしたが、

嘘偽りなく本当の自分の姿を隠さず全てさらけ出すことに、

自分がどのぐらい耐えられるのか試してみました。

苦しいようならまだまだ…ええカッコしいです。

一夜明けましたが、大丈夫でした。

醜さを見せて世間に嫌われるのが怖かった自分を、

ほんの一段階でも克服できたようでした。

この境地で初めて出てきたインスピレーションが、

今日のテーマです。

渡り鳥のVの字編隊フォーメーション

なぜ渡り鳥はVの字で飛ぶのか?

渡り鳥にはキレイなVの字に編隊をつくり、

長距離を渡る鳥たちがいます。

ガン・カモ・カワウ・白鳥・鶴・トキ などがそうです。

斜め前を飛ぶ鳥の羽からは、

翼端渦(よくたんうず)という上昇気流が起きます。

後続の鳥たちはそれぞれが斜め後ろに付いて、

この気流に乗ることで、

エネルギーを節約して飛べるんだそうです。

単独飛行よりも距離を70%も伸ばせるんです!

だから1日に100キロ越えの飛行に耐えられるんですね。

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なんか左下に「変態」が一羽混じってますね。

お間違いのないように。ヘンタイ違いです。

Vの字「編隊」といいます。

無駄なくより遠くまで!

長い年月をかけて追及した結果が、

脈々と受け継がれているんですね。お見事です!

空のフォーメーションにリーダーはいない

渡り鳥の群れにボスはいないそうです。

なんとなく先頭の鳥がリーダーに見えてしまいますよね。

先頭ポジションは相当な激務です。

翼端渦の元をつくるわけですから、しんどいです。

後方になるほど気流に乗れるため楽に飛べます。

実に上手いシステムでできているようで、

頻繁にポジションチェンジをしているそうです。

群れの全員が安全に目的地に到達するために。

しかも驚くことに、持ち回りの時間はほぼ平均で、

怠けるものはいなかったという調査報告もあるようです。

鳥さんたちスゴイです!

相互協力行動の完成形

渡り鳥さんたちのフォーメーションは、

究極の相互協力行動の形ともいえます

別のエピソードでは、

一羽の鳥が弱って飛べなくなり群れからはぐれたとき、

なんと別の二羽の鳥も群れを離れて付き添って、

体力回復を待つため地上で共に過ごし、

復活したらまた三羽が協力し、

最小サイズのV字フォーメーションをとって

飛び立っていったそうです。

どうですか…この本能…。

うっ…本能の愛ですね…感動で泣けてきます。

空の鳥と地上の鳥

空の鳥といっても、

渡り鳥の飛行についてお話ししただけです。

空での鳥の生活は多種多様でしょうし、

まだ調べておらず今回は触れません。

ただ、地上に近い環境がメインの鳥たちについて

チラッとだけ触れておきます。 

地上では主に繁殖がメインになるようです。

巣を作って木の上で子育てしたり。

限りなく地上に近い場所に定着しなければ、

いくら鳥でも飛びながら出産はできませんもんね。

鳥の世界で起きるいじめの大半は、

この繁殖期における地上での縄張り争いみたいです。

ペンギンなども巣作りの最中に、

激しいバトルがあるようですし、

巣の材料の石泥棒なんかはザラに起こるようですね。

血みどろのケンカや三角関係のもつれなど、

人間さながらの凄まじいドラマが、

繰り広げられるらしいですよ。

群れるとイジメが発生する。

嫌ですね…でもこれ自然の摂理なんですかね…。

ふぅ〜。今のわたしにはまだよくわかりません。

恐竜絶滅の地球の危機をかいくぐってきた、

鳥だけが知っている秘密があるのかもしれません。

「鳥の目」と「虫の目」

毎日楽しませて頂いている、

大先輩の「えっさんブログ」様より、

大切なことを学ばせて頂きました。

fwss.hatenablog.com

空を舞うトンビの写真と共に、

「鳥の目」という視点について取り上げられていました。

上空から悠々と広い視野で私たちを見ている鳥たち。

いったいどんなふうに見えているんでしょうね。

そしてまた「虫の目」という視点にも言及されています。

虫といえば大半がマクロの世界。

その対比とバランスのよい活用に触れられています。

美しい写真と共にぜひご覧ください。

虫のマクロな視点といえば、

雲丹枕さんの虫写真をFlickrで拡大して見る、

最近ハマっている楽しみにつながります。

www.toriburo.jp

実際そこに存在しているにも関わらず、

肉眼では見えないから無に近い存在だった虫さんたち。

そこには小さな宇宙がありました。

このイモムシさんの顔だってこんなに可愛い。

虫が苦手で怖かったくせに、

わたしがなぜ雲丹枕さんの虫写真にハマるのか?

鳥の目に対して虫の目が不可欠だからかもしれません。

ムクドリは一年に100万匹の虫を食べるそうです。

農薬のない時代は田畑の害虫駆除をしてくれる、

ありがたい存在だったのです。

逆に害虫扱いが過剰になり不必要に虫を駆除すれば、

野鳥は餌がなくなってしまい生態系はバランスを崩します

いずれも産業発展で驕り高ぶった人間が、

森羅万象に必要以上の介入をした弊害でしょう。

虫を頭ごなしに毛嫌いせず、大切にすることを学びました。

雲丹枕さんのモデルさんたちを守ることが、

鳥を救うことにもなるかもしれません。

どっちも増えると困るって?

そこは森羅万象が動くから大丈夫なんじゃないですか?

人間の浅知恵などでは想像もつかないシステムが動きますよ。

我々の肉体すらそうです。

ホメオスターシスという生体恒常性が、

緻密な相互関係を維持しながら完璧に動いています。

病気になるのはそれを邪魔するからです。

自然界に介入しすぎるのと同じように。

鳥と虫の関係はひとつのわかりやすい例であり、

自然界のあらゆる食物連鎖のシステムのように。

過剰さは自然沙汰されます。

今の腐った政治も小狡いタイプの支配層も。

それが風の時代。

人類は地に足をつけすぎて、

イジメの度を超えるようなりました。

人間同士での領土の奪い合い。

動物間の群れでもヒエラルキーや縄張り争い。 

地に固執すればどうしても争いが起こるんですね。

程度は違っても本質は同じこと。

空は自由でも過酷ゆえにフォーメーションが必要です。

空には領土もナワバリもない!

…そう思っていたいんですが…

人間って本当にどうしようもないですね。

あるんですよね。

「横田空域」っていうものが。

わたしも昔は知りませんでした。

東京の上空の半分ほどは米軍領域ですから、

日本の旅客機は飛べないんですよね。

人間だけが空や海にまで線を引きたがる。

進化した鳥たちはどんな目で見ているんでしょうね。

きっと滑稽に見えているはずですが。。。

おわりに

渡り鳥のフォーメーションは、

人間社会が見習うべき要素をたっぷり含んでいます。

「個」が自立する風の時代には、

ガッツリ「群れる」という感覚よりも、

ふわっと「相互協力行動」の感覚のほうが、

合うようになるかもしれませんね。

渡り鳥フォーメーションシリーズとしては、

あともう1記事続編をつくっています。

めずらしく恋愛をテーマにした不思議な考察です!

ではまた!

最後まで読んで頂きありがとうございました。