みぐるみん

身ぐるみ脱ぎ捨て自由に生きる。おひとり様引退ナースが人生でやり残したことをやるために創った空間です。

「トースターパン」に救われる

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毎年思う。じめじめ蒸し蒸しシーズン。

キッチンで立ちのぼる蒸気がやりきれない

もう飽和しているのに勘弁してくれよ…。

通常の家庭は空調完備で冷房や除湿をしながら料理されているはずで、

こんなことを悩むのは自分ぐらいだということはわかっている。

 

ほぼ45年使った実家キッチンのクーラー(冷房しか機能のないやつ)。

本体はまだ生きていたが、室外機は原型をとどめているのが奇跡だった。

スズメ一匹とまったら大破しそうなありさま。残念だが処分した。

この木造だらけの住宅密集地に火でも出したらえらいことだ。

老いた父は、きっちり機械的な宅配サービスのペースが気に入っていて、

同居前からキッチンは使われていない。

私自身うつ状態で調理する気力がない時もあった。

急いでエアコン購入しなくても風通しのいい間取りなので、

扇風機だけでズルズル2年ほど過ごした。

 

単身者ゆえ、昔から手抜きやり放題のパラダイス環境だった。

しかしどんなに病んでいても、最低限ご飯だけは土鍋で炊いた。

なぜかパン・麺・餅などの主食はめんどうでも自家製を好むくせに、

おかずは本当になんでもよくて、梅干しと味噌汁だけでも不満はない。

 

料理は嫌いなわけでもないが、毎日が男のキャンプクッキング!

みたいに豪快な母の手料理で育ってしまった。

実家を出てからは反動か?おしゃれな器や弁当箱を集めるのが好きだった。

まず形から入って少しでも理想に近づきたいという健気な願望。

盛り付けに季節の花をそっと添えるような女性に憧れた。

しかし、多動でアデリーペンギン並みに落ち着きのない私のこと。

食事は1日3食と決めておらず、お腹が空いたときに食べるという野生動物。

ついにそんな自分を受け入れ、憧れの女性像にしがみつくのはやめた。

ワイルドで子供のままごとで実験みたいな手法が性に合っている。

ただしキャンプの知識は皆無で、レジャーと日常の境界線がない。

適当で行き当たりばったり。サバイバルには有利かもしれない。

でも阪神大震災で痛い目にあったから、本気のサバイバルがないよう祈る。

 

ベーカリー用のオーブンが壊れたのをきっかけに、

アラジンのグラファイトトースターで自家製パンを焼くために買った

この「トースターパン」

パン型の代わりに購入しただはずが、思った以上に大活躍!

そもそもパン型として買う人はほとんどいないかもしれない。

すでに有名なこの商品は、すっかり世間ではお馴染みだったようだ。

私の流行は大体いつもみんなとズレている。でも出会ったその時が最善のタイミング!

温度調整ができないオーブントースターに適するように作られていて、

ピタッと蓋ができるから、飛び跳ねもモワモワ蒸気も気にならない。

トースト4枚焼きサイズのアラジンなら、この倍サイズのスクエア型もすっぽり収まる。

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うちのは温度調節できるトースターだから、220℃くらいに合わせている。

記事トップの写真のように豪快に食材を放り込んで、オイル・塩胡椒・ニンニク醤油・塩麹

適当にあるものを投入して10分弱ほどタイマー合わせるだけ。

大きな多機能オーブンじゃなくても、火加減を気にせず他の用事をしている間に

出来上がっているなんて。無知でレトロな私にとってそれは神業だった。

蓋を開けるときだけ蒸気を我慢して、ホフホフ熱々を食べるもよし、

粗熱が取れるくらいちょっと忘れたままなら蒸気の不快感とは全く無縁でいられる。

そのまま食卓なら皿要らず。最近このパターンで具を半分残して冷蔵庫に入れておき、

翌日、解凍した冷凍ご飯を乗せてもう一度同じように火を通す。2食これでいける!

 

なんという手抜きだろうか…しかし今の私はパソコンやブログの勉強に夢中。

熱中していると食べることを忘れてしまう傾向に要注意。

自粛期間じゃなくても外食はせず、自炊で厳しい時期をやりくりして生き抜く。

割高のお惣菜類に頼らず、時間かからず縛られず、なにより…

蒸気がつらくない。

高温多湿のこの国で、経済厳しいこの国で、

こんなありがたいものを提供して頂き感謝!!!

あまりにも毎日活躍してくれるため、記録に残そうと思った。

しかし商品紹介などしたことがないし、

こういうシステムのことも恥ずかしながら無知のまま生きてきた。

ドキドキしながら商品ページ掲載にチャレンジ。

今まで商品レビューすら勇気がなくて書いたことないのに。

こうしてブログを書いていることすら奇跡なのに。

新しいこと・初めてのことをやる自分に驚く。

 

過剰すぎるほど物に依存した資本主義は変化を必要としている。

しかし私は凡人で煩悩の塊だし、必ずしも物欲を悪いとは思わない。

身体の一部のように生活を支えてくれる物たちは、

大切に大切に使って一生ものに育てて最後まで共に暮らしたい。

 

さて、一合炊きの土鍋ご飯も出来上がった。

野性味あふれる『こびと食堂』の『こびと定食』いただきます。

「こびとパン」に続くゴッコ遊び妄想は膨らむ。。。