みぐるみん

身ぐるみ脱ぎ捨て自由に生きる。おひとり様引退ナースが人生でやり残したことをやるために創った空間です。

だらけた週末にカメと励まし合う

一日中空がグレーに染まっていた。今日のような日は中途半端で元気が出ない。

太陽がおとなしくて、まとまった雨の浄化もない。洗濯物を出しても数筋の雨が邪魔をして、結局室内干しになる。私もカメのきっちゃんもおとなしかった。草刈り機の音、その他もろもろの騒音で勉強もはかどらずブログ更新も着手するのがすっかり遅くなった。いっそのこと今日はもう休もうかと思った。 

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気晴らしに庭に出てきっちゃんの部屋を覗く。彼女もなんとなくだれていて、珍しく水の中のハウスで過ごしている。私の気配を感じるとハッとした顔で水面から顔を出す。お互いジィイイッと見つめ合い、きっちゃんの瞬きにうなずきで応えるという異次元のやりとりをしてきた。

おかげで少し書く気になった。森羅万象の癒しの力はさすがに最強だ。このきっちゃんにどれだけ救われただろうか。彼女が冬眠中の寂しさは自転車を乗りまわして紛らわせる。春に目覚めてくれた時の嬉しさはなんともいえない。特に今年の冬は寒波で冷凍しかかったこともあり、体調を心配していたからひときわ嬉しかった。

産卵時期には大暴れで走り回り、なだめるのが大変だし、喧嘩することもある。酷暑の中での小屋掃除や水の交換は汗だくになっても日中にしておかないと、早朝は音がして近所迷惑だし夕刻は蚊の餌食になる。他のペットに比べると反応も薄いが、それでもやっぱりただ存在してくれているだけで嬉しいのだ。20年ほど前に甥がもらってきて置いていった小さな命。

カメが苦手な方にとっては気持ち悪いかもしれないが、どのカメの顔よりもうちの子が一番かわいいと思えてしまう。みなさんそうだと思うが。。。

玄関先の石臼では井戸水を垂らしながらメダカを飼っている。お隣さんが増えすぎて困っているのを受け入れたのだ。もうすぐ出産を控えた大きなお腹のメダカ母ちゃんたちは元気に泳いでいる。気をつけてやらないと酷暑で石臼が焼けて、石焼ビビンバ状態で茹で上がる。実は去年それで一匹お亡くなりになってしまい、気付いてやれなかったショックで泣いてしまった。一旦救出して一日延命したが翌日までもたなかった。ちゃんと庭の土に埋めてやった。いつの間にか減ったり増えたりしながら自然に繋がってきた命だったが、段々と頭数が減って最後の一匹だった。その子はとても愛想がよく、餌やりの時は喜びを全身で表現するから可愛くてたまらなかった。ごめんな…と言いながら救出してやると、煮魚になりかけていたにも関わらず指にすり寄ってきてくれた。だから、結構ショックだった。そのグループがいなくなってからはもう飼わないつもりだったが、またご縁があった。あの子の教訓を生かして、今年の酷暑対策は生まれてくる子たちのためにもちゃんとやろうと思う。

酷暑対策といえばそもそも東京オリンピックの大目玉課題。

コロナ対策がさらに追加されてあやふやになっているが、

それ全く解決策できてないから

一応5年前までファーストエイドの現場にいたから体感でわかる。野外イベント救護も経験しているが、熱中症の恐ろしさは嫌というほど味わっている。あなどってはいけない。

うちのメダカの命よりも政府に軽視されている国民の命。

そのことを自覚しておく必要があるだろう。