みぐるみん

身ぐるみ脱ぎ捨て自由に生きる。おひとり様引退ナースが人生でやり残したことをやるために創った空間です。

日常生活の音で悩んでいませんか?(聴覚過敏とミソフォニア)音の悩み①

※このページは2021年7月23日に更新されました

 日常のに悩んでいませんか?

「感覚が敏感すぎて小さな音でも大きく聞こえてしまう」

「ある特定の音がガマンできないほどツライ」

 この記事はそんな方に向けて書いています。

これから何回かに分けて特集していきます。

 今回の記事では、

  • 音についてどんな症状(悩み)があるのか
  • 症状の原因にはどんなものがあるのか

具体的な体験談を含めて紹介します。

(対処法については次回以降)

  これがうるさいのは自分だけ?

聴覚過敏症 とミソフォニア

梅雨もあけ、さっそく猛暑ですね。

いっせいにセミたちが鳴きはじめました。

季節を感じる音、なにげない日常生活の音。

私たちはいろんな音に囲まれて生きています。

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聴覚過敏症とは

最近「聴覚過敏症」という言葉をよく見かけます。

周囲の音が我慢できないくらい大きく感じられて

イライラしたり気になってしまう場合

もしかすると「聴覚過敏症」かもしれません。

これを書いているわたしもそのひとりです。

みんな平気な顔をしているのに。。。

自分だけが異常なのか?自分は病気なのか?

勇気を出して人に聞いてみる。

「わたしは気にならないけど」

「人によって感じかた違うもんね」

「敏感なんですね」

「耳の病気かもしれないから耳鼻科に行ってみたら?」

相手の親切な言葉がどこか心の芯を刺す。

「聞こえない音が聞こえる人」

「神経質な人」

変な人だと思われているんじゃないか?

別に仕事や家事に支障があるほどでもないし、

気にしすぎかな。あまり人には言わないでおこう。

変な目で見られるから。。。

そんな人が意外に多いのかもしれないと思いました。

程度は人によるでしょうが、

症状が強いと仕事も家事もできなくなり、

社会生活不適合になる人もいます。

HSPとの関連

HSP(highly sensitive parson:感覚処理感受性が極めて高い人)

HSPの人は『見る・聞く・におう・触れる・味わう』など、

いろいろな感覚を強く感じています。

そのうち『聞くこと』に敏感な人が

『聴覚過敏症』といわれることが多いようです。

音の種類にかかわらず、

耳にする全ての音をひろってしまいます。

にぎやかな部屋にいたり人混みの中を歩くだけで

どっと疲れて気分が悪くなってしまいます。

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ごく小さな音もキャッチするので、

気のせいでしょ?幻聴(げんちょう)じゃないの?

まわりからみれば驚くほど小さな音も、

本当に聞こえるのです。

HSPの人は嘘などついていません。

HSPの人は感性が豊かで敏感なだけなのです。

私にはよくわかります。

私がそうだからです。

私の体験談

私はドアを閉めた2階の部屋にいても、

いちばん遠い1階のキッチンで、

父が電子レンジのガラス製ターンテーブル

牛乳ビンを置く「コツっ」という音が聞こえます。

※古い電子レンジで牛乳ビンとか昭和すぎ(笑)

救急車のサイレンは自分でも幻聴だろうと疑うほど、

聞こえ始める前のレベルでキャッチします。

音そのものというより微妙な振動でひろうんでしょうね。

ちなみに人のひそひそ話もひろうので疲れます。

もちろん全員がHSPによるものとはいえません。

発達障害の症状として起こることもあります。

HSPでも発達障害でも、音の種類には関係なく、

どんな音でも大きく鋭く感じるということです。

 

これら「聴覚過敏症」の他にも、

実は音に苦しむ人たちがいました。

研究が始められたばかりの病気で、

心の病気なのか?耳や脳そのものの障害なのか?

まだはっきりわかっていません。

それが『ミソフォニア』です。

ミソフォニア(音嫌悪症)

「クチャラー」という言葉をよく聞きますよね。

もうめずらしくもない言葉でしょう。

文字どおり食べ物をかむときに、

クチャクチャ音をたてる人のことです。

食事のときの咀嚼音(そしゃくおん)全般や、

汁物をすする音、飲み込むときの音など。

人間が出す音にはいろいろあります。

日本人は上からも下からも「ガス」に最新の注意を払うのに、

どうして大きな音で麺をすするのか?

そばやうどんならまだ文化っぽいけど、

パスタはあかんやろ!とか。

不思議がる海外の方もおられます。

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ミソフォニアというのは、

特定の音に対して過剰な否定的感情(怒り・不安・憎しみ・逃避)を持つもので

とんどの人が意識しないでいられるような日常的な音で症状が出ます。

特定の音とは人それぞれです。

食べるときに出る音以外にもたくさんあります。例えば、、、

  • くしゃみ、あくび、舌打ち、せきばらい、いびき
  • パソコンのキーボード音
  • ペンをカチカチする音

他にも無数にありますが、

くり返される音が多いそうです。

くり返される音に対して異常な不快感を持ち

怒りが爆発したりパニックを起こすことがあります。

原因は2つ考えられています。

  • 脳の音を処理する機能がうまく働いていない
  • 「こうあるべきだ」という強迫神経症に近い性質を持つ場合(模範意識)

症状は軽症から重症までありますが、

ほとんどが病院での治療というレベルではないそうです。

つまり、こうした悩みを抱える人がどれぐらいいるのか、

はっきりわからないということです。

軽いからということで見過ごせない。

騒音によるトラブルで事件が起きてしまう背後には、

こうした苦しみが隠れているかもしれないのです。

ここまでのまとめ

  1. 聴覚過敏症は日常の多くの音をひろって疲れたり大きく聞こえて苦しくなる
  2. 聴覚過敏症にはHSP発達障害によるものがある
  3. 聴覚過敏症とまちがいやすいミソフォニアという病気がある
  4. ミソフォニアは研究が始まったばかりであまり知られていない
  5. ミソフォニアは特定のくり返される音に過剰反応する

おわりに 

今回は症状と原因について簡単にご紹介しました。

全てがこれに当てはまるわけではなく、

耳鼻科や脳神経内科の病気によるものもあります。

病院で原因がわからない場合に考えられるということです。

明らかに激しい症状があって不安な場合は、

上記だと決めつけてひとりで悩まず、

まずは受診されることをお勧めします。

恐怖心をあおってはいけませんが、

今後増えるか明るみに出る可能性がある症状かもしれません。

私自身も聴覚過敏症です。

引退した元ナースでもありますが、

現役時代の28年間、

これに関しては未知の分野で未経験です。

同じ症状に苦しむ方へ、自分だけじゃないんだと

思ってもらいたくて書いています。

次回は、具体的な対処法・治療について取り上げたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。