みぐるみん

身ぐるみ脱ぎ捨て自由に生きる。おひとり様引退ナースが人生でやり残したことをやるために創った空間です。

母力 ( ははりょく ) という超能力。

こんにちは。mimikobitoです。

今日も支離滅裂かもしれませんが、

お時間があるとき、よろしければどうぞ!

はじめに

気がちるわたしが「待て!」できないことは、

以前の記事でお伝えしましたね。

本当にワンピースのルフィーみたいです。

すぐ忘れるし。申年だし。

龍としゃべれるし…(え?)

龍と仲良しの少女が驚いてルフィーに聞く。

「なんでわかったの?」

「え?いや…なんとなく…」

そういうシーンを覚えています。

計画的に物事を寝かせるなんていう、

高度なことはできません。

振り返ったとき結果的に

寝かせていたのだと気づくだけです。

いつもいつもそうでした。

今思えば欠点で生きていた

わたしは自覚のないままに、

この「気がちるせっかちぶり」を、

救急外来や集中治療室勤務の中で、

うまく使えていたのかもしれません。

病棟勤務だってそうでした。

同時に気を散らして情報を取れないと、

同時に複数のナースコール対応なんて不可能。

人命背負って切羽詰まりっぱなしなので、

火事場の馬鹿力的能力が出てしまう。

みんな当たり前になりすぎて、

気付いたり分析する暇なんてありませんでした。

後輩たちの代わりに私が考察しましょう。

ナース力 = 母力

ナース力  ( なーすりょく )

やったあと振り返ると、

ありえないことを瞬時にこなしていた…。

そんな経験はありませんか?

わたしの場合思い出すのは、

公立総合病院の病棟勤務でのことです。

特に凄まじいのが深夜勤の起床時間から、

日勤者に引き継ぐまで、6〜8時の2時間でした。

 

入院患者40〜50人を2〜3人で受け持ち、

笑顔で静かにおはようございます。

病室の電気を付けブラインドを開けながら、

常に20人以上の採血や検尿など検体収集。

採血も失敗すると時間のロスが大きいため一発狙いで。

検温や血圧他計測データをとりながら、

全身の観察をして状態把握し、

異常があれば指示薬を投与または、

ドクターコールし指示受け処置介助。

自力でできない人の排泄トイレ付き添いをしつつ、

ベッド上便器尿器排泄の方々の介助や、

オムツ交換をして、器具の片付けと消毒をし、

シーツが汚れた場合にはシーツ交換して、

ベッド上安静患者全員の洗面介助のため、

おしぼりを配って歯磨きのセッティング。

自力でできない方や意識のない方には、

専用スポンジなどでマウスケアをする。

点滴をミスなくミキシングして準備して、

全員バラバラの点滴交換時間に合わせ、

時間指定の抗生剤点滴などを時間通り注入。

朝食が自力でできない人の介助をし、

経管栄養の方の流動食を管から注入し、

食事が済んだら食器を下げて、

食後薬をミスなく配ったり管から注入。

訴えに耳を傾け不安や辛さを聞き背中をさすり、

仕事前に面会に来た家族の対応をし、

切れ目なく重なった業務をこなしながら、

なりっぱなしのコールを全てとる。

 

…うん。平和な日の朝ならこんな感じです。

日によっては急変があって緊急処置が入り、

看取りと葬儀社とのやりとりが入り……。

これらをほぼ2時間以内に完璧にミスなくやるという、

とてもじゃないけど頭で考えたり計画したりの、

レベルを超越した次元のことをこなします。

立ち止まる暇など一瞬たりともないわけで、

トドメの看護記録20数名分は当然、

引き継ぎ後に睡魔と戦いながら書きます。

地味にこれが一番地獄でしたね(笑)

 

これはナースだけに言えることではありません。

仕事として他者の命を背負う点では多少違いますが、

ナースだけがスゴイわけでもなんでもなくて、

みなさんやっていることなんです。

なんでしょう?

家事と子育てです!

(わたしと同じ独身組のみなさんはちょっとお待ちくださいね)

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母力 ( ははりょく ) こそが超能力

これはググっても出てこない、

わたしのオリジナル表現ですが、

ありえない量の物事を同時進行で

流れるように処理する能力。

それが母性であり母力です。

なんでかわからんけどわかる!???

「ただ、なんとなく…」

根拠のない説得力というか、

超能力みたいなものがあるんです。

世界のお母さんたち!

あなた方はみんなナースです。

日常の家事や子育ては、

「気を散らせて」なんぼのもんです。

計画通りに一つ一つ時系列で進んでくれる物事など皆無です。

そんなことがあったら逆に奇跡でしょうね。

母力が試される時代

気が散る自分を放置しようとは思っていませんよ。

わたしは昨日決意表明しましたからね!

太極拳」で気が散る自分を飼い慣らすことを!

母力という有効な超能力的「気の散らしかた」もある。

その側面を表現したかっただけです。

誤解しないで下さい男性のみなさん!

今の男性には母性があります。

進化だと思います。

昔はナースの大半が女性でした。

今では介護職も増え、男性の活躍に助けられています。

正直、男の人は優しいですね。

わたしは子育て経験無しですが、

甥っ子や仕事でケアした子供たちを見て感じました。

自分がドライなタイプだからでしょうが、

母感覚で眺めると、男の人はどうしても、

なぜだか永遠にかわいい存在なんですよね。

ある意味、本能で守りたくなる存在かもしれません。

老人施設で、おばあちゃんたちが話すのをよく聞きました。

「男の子は弱いし手がかかったけどいつまでもかわいい」と。

女は強いです。したたかという方が似合うでしょうか。

出産に耐えられるという痛みの閾値だけじゃなく、

メンタルも本来は女のほうがだんぜん強いです。

この先、社会全体の女性性がどう出るか、

重要なポイントになるでしょうね。

大奥じゃありませんけど、

結局ここしばらくの世界は、

矢面に立たされた男性を背後で動かす女性が、

仕切っていた社会だったように思うことがあります。

高級な服や宝石や車に豪邸…セレブな暮らしを要求し、

欲望を追求しすぎた女性側にも問題はあるでしょうね。

女性の群れを敵にまわすつもりはありませんが、

母力の使い方がこれから試されそうです。

環境問題として動物や生態系を守る活動以前に、

異種共存は「男女から」なのかもしれません。

恋愛放棄・結婚逃亡組としては…

耳が痛い課題です(笑)

種の保存 ? 本能?

虫と鳥のいいとこ取りをした、

優秀なハチドリさん。

生き残りをかけた本能の働き。。。

頑張ったお父さんたちお疲れさまでした

わたしの親世代にあたる昭和初期の男性は

ひとつのことしか出来なくてもなんとかなった。

高度経済成長という社会背景だったため、

みんなと一緒にしていればでなんとでもなった。

年功序列で定年まで同じ場所で働き、

退職金も年金も当たり前のように振り込まれます。

娘世代のわたしはもう、

年金は掛け捨てたと居直っています。

良心的なベーシックインカムへの移行なら、

個人的には試す価値もあると思いますが、

例えば竹中ヘイぞーさんが以前言っていた、

年金と健保廃止で月7万均一支給案にはNOですね。

(今はもうその案はないと思いますがただの例として…)

既存の利権がぶら下がるなら、

上辺のシステムだけ変えても意味ないですから。

どう転ぶかはこれから数年の政治の動き次第ですね。

上級国民及び一部の政治家のみなさん、

ブログでうさぎ風味のイラスト書いたりして、

ぷらぷらしてるようでも、

我々国民はちゃんと見てますからね。

いけないことはいけませんよね。

胸に手を当ててみればお分かりだと思います。

日本のお父さんたちはもう十分頑張りました。

母性を学び取り入れる必要もなかったし、

学びたくても社会がそれを許さなかった。

仕事一筋モーレツ社員バンザイと煽り立てられて。

昔のお父さんたちは無理矢理、

母性から引き離されていただけだと思うのです。

共働きが当然の時代になって、

男性が家事も育児もこなさなければならない社会で、

追い立てられるように女性たちは社会に吸い取られ、

家庭の事情は完全に変わってしまった。

悲しい世代間格差も起こって当然かもしれません。

「社会や人のせいにするな」と、

若い頃大人によく言われましたが、

実際、本当に社会や政治が悪い場合もあります

だからみんなでいっしょに、

新しい時代で変わっていきましょう。

各自が「個の母力」を発揮して。

地球が生き延びるにはそれしかありません。

おわりに

毎朝見ている雲丹枕さんのブログで、

アブと人間の「オス・メス見分け方」が書いてありました。

面白くて真面目にチェックしてみたら、

わたしは20項目のうち12項目がでした。

やっぱりそうか…の結果でした(笑)

そこでわたしは反省したのか?

以前から下書きのまま放置してあったこの記事を、

本日書き上げることになりました。

ナースでも妻でも夫でも、

母でも父でもないというみなさん。

そんなことは関係ありません。

ただ普通に道を歩いていて、

すれ違いざまにちょっと傘を傾けるあなた。

アリさんを踏みそうになって、

思わず足を引っ込めてしまうあなた。

初めに力説した同時進行マルチタスクは母力ですが、

たとえマルチタスクじゃなくても、

見返りのない忖度もない他人や、

小さな地球上の生き物への気遣いも母力です。

結婚や出産という要素がなくても別の学びの場があります。

(欲しくても産めない身体の場合もあります)

繊細な人、メンタルが弱いと悩んでいる人、

口には出せない苦しみを抱えている方がたくさんおられます。

今日のこんなテーマなんか「考える余力もない」

「そんな日」がわたしにもありました。

ここで前向きなことを書いていても、

明日は「そんな日」に逆戻りしていたりもします。

日々よろよろと進んだり戻ったりしつつ、

前を向けたときに自分が考えたことを、

未熟な内容ですが記録しておきました。

おっ!ついつい長くなりましたね。

ではまた次回!

最後まで読んで頂きありがとうございました。